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はL/Dによって変わるので、L/Dが大きければ、大きな上昇角で上昇する。上昇限度に達すると、水平飛行になるが、そのときのつり合いは、第44図のようになる。L/Dの大きさによって、ウインチに近づく程度が違ってくる。したがって、前記の上昇角と同じように、獲得高度も大きく異なってくる。

 

飛行姿勢と飛行方向
離陸直後は、理想的には最大上昇角であるが、実際には3−45図のような速度を保ちつつ、上昇角を深めなければならない。上昇角は最大60°程度、普通は45°程度である。この上昇角は、飛行方向で見るのではなく、横方向の視界にはいる主翼翼端と水平線とのなす角度で判定する。

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上昇コースは、3−46図のようにとるのが理想的である。ウインチ側に対する機速の連絡は、A,B,C点が無難である。離脱操作後は、離脱の確認を得るまで直進する。
グライダー側からの連絡に対し、地上のウインチまたはピストからも、上昇コースの指示があるので、コースを修正することはできるが、前もって、3−47図のように、地上目標をきめておき、それで正確な位置の判定をする。横風のときには、前もって、やや偏流修正をして上昇し、なお、3−47図のような目標を見ながら無線の指示に従う。

 

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